お子様がピアノを始めたい、大人が趣味で演奏したい、などのように賃貸物件のお部屋で電子ピアノを演奏したいという希望が出るケースはよくあります。
防音設備が無い物件が多い中、電子ピアノを弾いても良いのかな?と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、賃貸物件での電子ピアノの演奏方法や、その際の注意点についてご紹介したいと思います。
賃貸物件での電子ピアノの演奏方法とは?
楽器やピアノ不可の物件なのか確認が必要
アパートやマンションなどの賃貸物件は契約内容に楽器不可、もしくはピアノ不可となっている場合があります。
これは演奏による騒音をはじめ、特にピアノの場合は搬入や床がピアノの重量に耐えうる造りではないためです。
まずは契約内容を確認し、不可と明記されてない場合でも、楽器を持ち込む場合は不動産会社や大家さんに先に相談しておきましょう。
賃貸物件で電子ピアノの演奏方法
防音性、耐荷重性の高くない賃貸物件で電子ピアノを使用する場合、比較的軽量で、ヘッドフォンなどによる消音機能が付いているものを選びましょう。
軽量なタイプの電子ピアノであれば搬入や設置、床面への負担も軽減できます。
また、電子ピアノはグランドピアノや一般的なピアノと違う点として、音量を調節することができますが、種類によってはヘッドフォンを付けて演奏できるので、演奏する時間帯や状況を考慮しながらヘッドフォンを利用するとよいでしょう。
賃貸物件での電子ピアノの使用や演奏に関する注意点
賃貸物件で電子ピアノを設置したり演奏をする際は、次のような注意点があります。
搬入・床面への配慮
グランドピアノに比べると手ごろな大きさと重量の電子ピアノですが、それでもかなりの大きさ・重さがあります。
搬入する通路やドアのサイズをあらかじめ確認しておき、専門業者の人にお願いするか、二人以上で運びましょう。
無理に一人で行うと、落としたりぶつけたりして共有部分を傷つけたり、足の上に落として大けがをする原因となってしまう可能性があります。
また、床の凹みや傷を防止することも注意点のひとつです。
ピアノの設置面に緩衝材や凹みを緩和するグッズなどを利用して、必ず対策を行っておきましょう。
防音や防振の対策
ピアノを弾く際には部屋の窓を閉め切ることを心掛けたり、ピアノを設置する場所を隣の部屋と接していない壁面へ設置するだけでも、防音効果があります。
ピアノの下や床に吸音性や耐振性のあるマット等を敷くのもよいでしょう。
演奏時だけでなく、設置時にもできる限りの防音対策や隣への配慮をすることが注意点と言えます。